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【土木辞典】軟弱地盤の分布域の分類

分布域①:おぼれ谷・埋積地

おぼれ谷(谷地形が海進により海面下に沈んだ地形)が堆積物で埋められた後に再度隆起して地表に現れた地形で、有機物を大量に混入した厚い軟弱地盤となることが多い。

分布域②:後背湿地

自然堤防背後の後背湿地の地盤。粘性土と砂礫の互層地盤が多い。上部に河成の有機質土、粘性土等がかなり厚く堆積していることがある。

分布域③:丘陵や谷地に挟まれた細長い谷

崩積谷、埋積谷、小おぼれ谷(海岸砂州等で湾口を閉ざされたおぼれ谷の地盤)、枝谷等。上部に潟湖成泥炭や有機質土が、ド部に海成粘土が厚く堆積していることが多い。層厚が10mを超えることは少ない。

分布域④:三角州低地

緩流河川の河口三角州に形成された低地の地盤。粘性土と砂の互層地盤が多い。下部に厚い海成粘土層を有する大規模な軟弱地盤を形成することがある。

分布域⑤:埋立地

最近埋め立てられた地盤。特に軟弱な海底を乱された粘土やシルトで厚く埋め立て、まだ十分圧密していない場合に問題が多い。また,砂質土で埋め立てられている場合には,液状化する可能性が高い。

分布域⑥:海岸砂州・自然堤防

海岸砂州や大河川の自然堤防に沿う地盤。一般には良好な地盤であるが、上部にゆるい砂層が厚く堆積し、下部に厚い粘性土層が分布することがある。

分布域⑦:その他

現河道、旧河道、水面上の盛土地、自然堤防縁辺部、砂丘間の低地、砂丘と低地の境界部は、ゆるい砂質土が堆積していることが多く液状化する可能性が局い。

参考文献


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