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軟弱地盤の代表的な土層構成とその特徴

土層①:粘土層型

軟弱地盤の最も標準的なタイプとして粘土または有機質分を含む粘土のみで構成されているものであり,qu値は深さ方向に地表より直線状に増大する。なお層厚が厚い場合,下位に現れる海成粘上は鋭敏比が高く地盤対策工等で乱すと強度の回復に長時間を要し圧密の進行が非常に遅いことが多い。

主な分布地域:小おぼれ谷、臨海埋立地

土層②:上部砂層型

地表に5 mの砂層が載っているタイプであり,砂層が排水層となるので安定の問題は少ない。地震時における液状化が問題となることがある。

主な分布地域:海岸砂州、自然堤防

土層③:砂層挟在型

上部に陸成粘土,下部に海成粘土が堆積し,その境界に中間砂層が介在するタイプ。中間砂層が排水層となり安定の問題は少ないが,盛土終了後も長期に渡って下部粘土層の遅れに起因する沈下が継続することが多い。

主な分布地域:後背湿地、三角州低地

土層④:上部泥炭型

地表部に泥炭層があるタイブでその下の堆積粘土層は,上部10~15mが陸成で,深くなればその下に海成の粘土が堆積していることが多い。この型では直下の粘性土は鋭敏比が高く,安定に問題が多い。なお粘性土がなくピートだけの場合,初期沈下量は非常に大きいが,時間の経緯とともに急速に沈下は減少することが多い。

主な分布地域:小おぼれ谷、後背湿地

土層⑤:泥炭挟在型

地表部に粘性土があり,その下に泥炭層が埋もれた形で堆積しているタイプ。複雑な層構成のためqu直の深度分布傾向は判然としない。盛土施工の際には,泥炭下の有機質粘十の強度及び挙動が重要な要素となる。

主な分布地域:後背湿地

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