本記事を読むべき対象者
- 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者
道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題とそれに対する模範解答を作成しました。道路部門受験者は必見の内容です。
今回はⅡ−1−2で出題されそうな「道路法等を一部を改正する法律案」から「特定車両停留施設」について作成しました。Ⅱ−1−2は、昨年は「道路法等を一部を改正する法律案」(昨年は「歩行者利便増進道路」)から出題されており、今年も出題される可能性はあるので、抑えておきましょう。
予想問題
特定車両車両停留施設の概要と期待される効果について記述せよ。
模範解答
(1)概要
交通混雑の緩和や物流の円滑化のため、バス、タクシー、トラック等の事業者専用の停留施設が道路附属物として新たに位置付けされた。この施設を特定車両停留施設という。
特定車両停留施設の特定車両用場所、旅客用場所、その他設備の構造基準が策定される。
(2)期待される効果
①民間事業者の参入
コンセッション制度を導入した施設運営のため、収入が多様化され、民間事業者の参入が容易となる。
②旅客の利便性向上
交通結節点の高度化のための構造として、鉄道その他の公共交通機関と特定車両停留施設との円滑な乗り継ぎを確保するため、旅客の利便性が向上される。
③災害時の対応
災害発生時に周辺施設と連携・機能分担しながら、帰宅困難者に対して一時的な受け入れ対応ができる。
また、滞留した旅客に対して、近隣の避難所や公共交通機関の運行情報などを提供することで、災害時にも交通結節点の機能を確保することができる。