【速報】令和3年度技術士
二次試験考察
必須科目Ⅰ

本記事を読むべき対象者

  • 令和3年度技術士二次試験建設部門の受験者
  • 来年度以降の受験者

今回受験された皆様、お疲れ様でした。コロナの影響で変則的であった昨年に対して、今年は通常通りの開催でした。手応えのある人、悔しい思いをした人、様々と思いますが、試験に向けて取り組んできたことを無駄にしないように、引き続き色んなことにチャレンジしていきましょう。
本記事では、速報版として令和3年度建設部門における必須科目について考察をします。

・道路選択科目Ⅱー1の考察はこちらから→Ⅱー1
・道路選択科目Ⅱ−2の考察はこちらから→Ⅱ−2
・道路選択科目Ⅲの考察はこちらから→
2021年版 技術士第二次試験 建設部門 合格指南 [ 日経コンストラクション ]

必須科目Ⅰ共通事項

必須科目Ⅰの何れも、昨年度と大筋は同じ出題形式でした。ただし、出題テーマについては少し絞られた傾向であったと感じました。
細かなところで言うと、(1)で挙げる課題について「3つ」と数を指定されたり、「観点」を併記することが新たに追記されました。また(3)でリスクの対応策について、「すべての解決策を実行して」や「専門技術を踏まえた」という記載が追加されました。そのため、リスクの対応策を記述する際に、踏み込んだ内容にすることが求められるようになりました。したがって、文量として(3)の割合は、昨年までよりも増やした方が良さそうです。

2021年版 技術士第二次試験 建設部門 合格指南 [ 日経コンストラクション ]

必須科目Ⅰ−1

Ⅰ−1はSDGSが大枠のテーマでした。具体的に問われている内容は「廃棄物の問題に対する循環型社会実現のための課題」でした。
つまり、廃棄物を出さないor再利用して循環型社会を構築するために、どういったことが課題になるか述べる必要があります。
SDGSとしては、他の低炭素社会などの試験対策をされていた方が多いと思われるので、次に記述するⅠ−2を選択された方が多いような気がします。

2021年版 技術士第二次試験 建設部門 合格指南 [ 日経コンストラクション ]

必須科目Ⅰ−2

Ⅰ−2のテーマの大枠は災害でした。具体的に問われている内容は「風水害被害を新たな取組や対策によって防止・軽減するための課題」でした。昨年の令和2年7月の豪雨災害からの出題と思われます。タイムリーな箱根の土石流災害も同様のテーマです。
つまり、風水害への新しい対策を実施するためにどういったことが課題となるか述べる必要があります。
注意点としては、「風水害の課題」ではなくて、「風水害の対策を行うための課題」であるということです。
さらに、「新たな取組や対策」と指定されております。私の見解では、出題者の意図は「新たな」=「ICTを活用した」のため、「DX化が遅れておりICTを活用した対策にうまく取り組めないこと」が問題点として抽出できます。したがって、「DX化の推進」が課題の1つとして記述できます。

その他の課題は、社会インフラの維持管理などの国土強靭化に記述されている内容が挙げやすいと思います。

2021年版 技術士第二次試験 建設部門 合格指南 [ 日経コンストラクション ]

おわりに

今回受験された方は、必ず解答論文の復元を行ってください。合格の自身がなくても合格することもあり、口頭試験に困る方が毎年おります。また、たとえ不合格であっても、なぜ不合格になったか添削をすることができるので、来年に繋がります。
次回は道路の選択科目について考察します。

それでは~

昨年度の記事はこちら→令和2年度出題問題考察

おすすめ書籍

技術士試験予想問題

技術士試験キーワード

解答論文テンプレ

過去問考察・解答案

>道路技術者支援ブログ

道路技術者支援ブログ

このサイトは、平成元年生まれの道路技術者がインプットのためにアウトプットしていくブログです。 技術士試験の学習支援ツールとして、ブログ記事の音声起こしコンテンツをYou Tubeで配信しています。何かの作業をしながら、ご活用ください。

CTR IMG