【技術士予想問題】
「横断勾配」
二次試験建設部門道路Ⅱ-1-1

本記事を読むべき対象者

  • 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者

道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題とそれに対する模範解答を作成しました。道路部門受験者は必見の内容です。

今回はⅡ−1−1で出題されそうな「横断勾配」について作成しました。Ⅱ−1−1は、毎年、道路構造令から出題されており、今年も間違いなく出題されます。

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予想問題

横断勾配の設置の目的ついて記述せよ。また、基準値設定の考え方および適用の留意点について記述せよ。

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模範解答

1.横断勾配設置の目的

横断勾配は、路面排水のため車道に付す。

2.横断勾配基準値の設定の考え方

横断勾配の基準値は、大きい値が望まれる「路面排水性」と小さい値が望まれる「車両の走行性」のバランスにより設定されている。

①路面排水性

路面の不陸などで水たまりができないようにするため、路面排水性上、横断勾配は大きいことが望ましい。

②車両の走行性

横断勾配が2%以上の場合、車両のハンドル操作に偏りが感じられ、凍ったり湿ったりした路面では横すべりの恐れがある。また対向2車線道路では、追越し車両が横断勾配に相反する対向車線を走行し、ハンドルを取られて危険となる。
以上より、車両走行性上、横断勾配は大きい値が望ましい。

3.適用の留意点

①第4種の排水性舗装道路

第4種の排水性舗装の道路では、排水性に問題がない場合は横断勾配を付さず、また縮小しても良い。

②広幅員道路

広幅員道路では排水性及び施工性を考慮し、2種類の直線勾配の組み合わせを用いる。

参考文献

道路構造令の解説と運用 〔2015〕改訂版/日本道路協会

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