【技術士予想問題】
「縦断勾配」
二次試験建設部門道路Ⅱ-1-1

本記事を読むべき対象者

  • 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者

道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題とそれに対する模範解答を作成しました。道路部門受験者は必見の内容です。

今回はⅡ−1−1で出題されそうな「縦断勾配」について作成しました。Ⅱ−1−1は、毎年、道路構造令から出題されており、今年も間違いなく出題されます。

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予想問題

縦断勾配基準値の算定方法と適用の留意点について記述せよ。

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模範解答

1.縦断勾配基準値と算定の考え方

①一般値

乗用車は平均走行速度、また普通トラックは設計速度の半分程度で登坂できるように、縦断勾配の一般値が定められている。

②特例値

登坂時の坂路終端において、乗用車が平均走行速度、また普通トラックが設計速度の半分程度の速度が確保できるように、縦断勾配の特例値が定められている。 また、急勾配区間でも短区間であれば、走行への影響が少なため、特例値には制限長が定められている。

2.適用の留意点

①走行性

運動量が急激に変化すると走行面で危険のため、連続した急勾配区間の間に、短区間の平坦及び緩勾配区間を設置すべきでない。

②路面排水

路面排水を考慮し、縦断勾配最小値は0.3%以上とすることが望ましい。

③歩道

歩道がある場合、車椅子の安全性を考慮し、縦断勾配は5%以下とすることが望ましい。5%を超過する場合は、車道と歩道を分離するなど検討を行う。

参考文献

道路構造令の解説と運用 〔2015〕改訂版/日本道路協会

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