【技術士予想問題】
「片勾配」
二次試験建設部門道路Ⅱ-1-1

本記事を読むべき対象者

  • 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者

道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題とそれに対する模範解答を作成しました。道路部門受験者は必見の内容です。

今回はⅡ−1−1で出題されそうな「片勾配」について作成しました。Ⅱ−1−1は、毎年、道路構造令から出題されており、今年も間違いなく出題されます。

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予想問題

片勾配の目的と概要について記述せよ。また、適用の留意ついて記述せよ。

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模範解答

1.目的と概要

 路面の片勾配とタイヤの摩擦によって、曲線部での遠心力に対抗し、横断方向に安定した走行を続けることができる。そのため、車道路面に片勾配を付す。

片勾配は、車両が走行する「車道・分離帯を除く中央帯・路肩」の曲線部に付す。その際、道路区分・積雪寒冷の度・設計速度・曲線半径・地形状況などに応じて、片勾配値を決定する。

2.適用の留意点

①6%を超過する片勾配

片勾配最大値10%は雪氷のない所かつ低速車の交通量が少ない場合のみで適用できるため、6%以上の片勾配を用いる場合は、交通車両および気象状況を十分に考慮する。

②砂利道での片勾配

砂利道は3~5%の排水勾配が適当である。したがって、排水勾配より緩やかな曲線半径では、直線部の横断勾配と同じ片勾配を付す。また、曲線半径がこれより小さくなると3~5%の片勾配を付す。

③中央帯および路肩の片勾配

中央帯の側帯部分および路肩も原則として車道と同一の片勾配を付す。しかし、排水処理の問題などにより、車道と同一の片勾配を付すことが非常に不経済となる場合は、ある程度異なった片勾配を付すことを考慮する。

参考文献

道路構造令の解説と運用 〔2015〕改訂版/日本道路協会

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