◎本記事を読むべき対象者
- MaaSを端的に理解したい人
- 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者
技術士試験の延期日程が9/21(月)・22(火)に決まりました。約2ヶ月程度のため、受験生は追い込んでいきたいところです。そこで、道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題とそれに対する模範解答を作成しました。道路部門受験者は必見の内容です。
◎予想問題
MaaSについて記述せよ。
◎模範解答
○MaaSの概要
MaaS はバス、電車、カーシェアリング等の様々なモビリティリソースを統合化し、利用者に最適な移動手段をシームレスに提供するサービスのことである。
例えば、スマートフォンアプリを用いて、出発地から目的地までの移動手段の確保を、検索・予約から決済までを一括して行えるサービスが挙げれる。
○期待される効果
都心部では道路渋滞が深刻な課題である。MaaSにより公共交通やカーシェアリングの利用者が増加することで、交通量が減少し、渋滞緩和効果が期待できる。
一方、地方部では公共交通の維持が困難であり、交通弱者の移動手段確保が課題である。MaaSによりデマンドバスや今後に実装される自動運転技術のモビリティサービスを交通弱者に提供することで、課題解決効果が期待できる。
○今後の課題
交通事業者間で、交通データの統合、料金設定・決済方法が統一されていなければ、MaaSが成立しない。そのため、交通事業者間で連携を深める必要がある。例えば、ダイナミックプライシングやタクシーの事前確定運賃の導入等が挙げられる。
また、今後の新たなサービスに合わせた交通結節点(モビリティ・ハブ)や道路の走行空間(自動運転車専用車線)を確保する必要がある。
学習支援のために、本記事について、音声起こしをしました。スキマ時間の活用として、作業をしながら、倍速かつリピート再生でお聞きください。