【技術士予想問題】
「軽量盛土」
二次試験建設部門道路Ⅱ-1

本記事を読むべき対象者

  • 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者

新年あけましておめでとうございます。
普段は仕事で忙しく、時間が取れない方は、この年末年始は絶好の勉強時間確保のチャンスとなります。
新年早々ですが、道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題とそれに対する模範解答を作成しました。道路部門受験者は必見の内容です。

今回はⅡ−1−4で出題されそうな「軽量盛土」について作成しました。昨年は、「落石対策工」、一昨年は「切土法面の点検」が出題され、過去の傾向から、今年は盛土に関して出題される可能性が非常に高いため、必ず抑えておきましょう。予想問題は盛土工指針の中から選択しました。

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予想問題

軽量盛土の概要とその特徴について記述せよ。また、代表的な軽量盛土材料を挙げ、その概要と適用の際の留意点を記述せよ。

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模範解答

(1)概要とその特徴

 軽量盛土とは、盛土自体を軽量化し、地盤に加わる負荷や隣接する構造物に作用する土圧を軽減する盛土構造である。
 法面を急勾配にすることが可能で、地形・用地制約に有効な手段である。また、基礎地盤の種類によらず適用でき、盛土荷重を低減するため、沈下量の低減、すべりの安定性の向上、側方流動の抑制が可能となる。更には、その他工法との併用が可能であり、地盤改良や構造物断面の低減になる。
 しかし、通常盛土より変状や損傷の修復性に劣る点に留意し適用する必要がある。

(2)代表的な軽量盛土材料の概要と適用の留意点

①発泡スチールブロック

 当材料はかつ合成樹脂発泡体で軽量性に優れる。適用の際は、火気に留意すること、また施工時や施工後に浸水の恐れがある場合は浮力対策等が必要である。

②気泡混合軽量土

 当材料は土に水とセメント等の固化材を混合し流動化させ、気泡を混合したものである。流動性があり、ポンプ圧送による容易な施工が可能である。また、低品質な発生土でも適用可能である。 適用の際は、強度と密度を事前に配合試験で確認すること等が挙げられる。

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参考文献

道路土工ー盛土工指針(平成22年度版) [ 日本道路協会 ]

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