【解答案】令和2年度技術士二次試験
建設部門道路Ⅱ-1-4

本記事を読むべき対象者

  • 令和2年度技術士二次試験建設部門道路分野の受験者
  • 来年度以降の受験者

今回受験された皆様、お疲れ様でした。今回はコロナの影響で、試験が延期されたり、試験時間が変更になったりと難しい環境の中での試験でした。手応えのある人、悔しい思いをした人、様々と思いますが、試験に向けて取り組んできたことを無駄にしないように、引き続き色んなことにチャレンジしていきましょう。

本記事では、選択科目(道路)Ⅱ-1-1について、解答案を記述します。事前に、全体を考察した以下の記事に目を通しておくことを推奨します。

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選択科目(道路)Ⅱ-1-4出題問題

 落石対策の1つに、施設による対策である落石対策工がある。この落石対策工は大きく2種類に分類されるが、それらの名称を記し、それぞれについて説明せよ。
 また、落石対策工を具体的に選定する調査・検討手順を説明せよ。

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選択科目(道路)Ⅱ-1-4解答例

落石対策工①:落石予防工

 落石予防工は、落石の発生が予測される斜面内の落石予備物質を対象に実施する発生源対策のことである。
具体的に、発生の原因となる風化・侵食の防止や、落石の発生を止める効果を発揮する。

落石対策工②:落石防護工

落石防護工は斜面から落下してくる落石を防護するための施設を斜面の途中、あるいは道路上に設置する待ち受け対策工法のことである。
具体的に、落石エネルギーの吸収、無害な対策範囲外への落石落下方向の誘導、落石運動の静止、また小規模崩土の落下・なだれ防止などの効果を発揮する。

落石対策工選定の調査・検討手順

以下の調査及び検討手順により、落石対策工を選定する。
①落石・転石の分布状況の確認
②落石エネルギーの想定と安定性の評価
③道路の到達範囲の設定
④地形、地質、用地、交通、施工条件等の対策工選定のための条件の確認
⑤予防工、防護工から適用可能な対策工の選定
⑥安全性の確保、経済性、施工性、維持管理、景観等の条件を考慮した総合的に最適な工法の組み合わせによる対策工の検討

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参考文献

落石対策便覧改訂版 [ 日本道路協会 ]

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