【解答案】令和3年度技術士二次試験
建設部門道路Ⅱ-1-4
「ICT土工」

本記事を読むべき対象者

本記事では、先日に実施された令和3年度技術士二次試験について、建設部門選択科目(道路)の出題問題Ⅱー1ー4「ICT土工」の解答案を記述します

2021年版 技術士第二次試験 建設部門 最新キーワード100 [ 西村 隆司 ]

R3選択科目(道路)Ⅱー1ー

土工工事において施工プロセスの各段階でICTを全面的に活用する工事をICT土工というが、ICT土工の効果を2つ説明せよ。またICT土工における出来形管理の手法を具体的に2つ挙げ、それぞれ概要を説明せよ。

https://www.engineer.or.jp/c_topics/007/attached/attach_7921_8.pdf

2021年版 技術士第二次試験 建設部門 最新キーワード100 [ 西村 隆司 ]

解答例

効果①:施工効率の向上

 3次元設計データをもとに切土、盛土の確認ができる。そのため、丁張り、ワイヤ設置作業、敷き均し回数、検測回数が減るため、大幅な工期短縮とコストの削減が図れる。さらに、カーブやインターチェンジなどの複合勾配で曲面が多い複雑な施工や、目視が困難な夜間作業でも効率良く施工が行える。

効果②:安全性の向上

 あらかじめ入力した3次元設計データをもとに施工するため、建設機械周辺での測量や作業指示、作業補助が削減され、安全に作業が行える。

出来形管理手法①:空中写真測量

 無人航空機などに搭載されたカメラによる空中写真測量により、出来高管理を行う。計測の準備作業が軽減でき、かつ計測時間も短いために作業が大幅に効率化できる。また、 測量結果を3次元CAD等で処理することにより、鳥瞰図や縦断図・横断図、数量算出など、ユーザの必要なデータを抽出できる。

 一方、計測箇所をピンポイントに計測できないことや、取得データの計測密度にばらつきがあることに留意する必要がある。

出来形管理手法②:地上型レーザースキャナー

 地上型レーザースキャナーにより取得した面的な3次元空間の点群座標を用いて、出来高管理を行う。空中写真測量と同様の効果や留意点がある。   以上

2021年版 技術士第二次試験 建設部門 最新キーワード100 [ 西村 隆司 ]

参考文献

国土交通省:https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/sosei_constplan_tk_000031.html
コマツレンタル道東株式会社:http://www.komatsurental-dotou.com/ict/merit/

また、滞留した旅客に対して、近隣の避難所や公共交通機関の運行情報などを提供することで、災害時にも交通結節点の機能を確保することができる。

以上

参考文献

特定車両停留施設の技術基準 – 国土交通省

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