◎本記事の対象者
- 文章が苦手な方
- 技術士二次試験建設部門の受験者
本記事は、技術士二次試験建設部門の試験対策として、道路技術者のわたしが解答論文構成案を示します。特に文章を組み立てることが苦手な受験者は必見の内容です。今回は設問Ⅱ-2について解説します。設問Ⅰ、Ⅲについても解説しておりますので、あわせて御覧ください。
◎設問のテンプレート化
解答論文構成案を作成する上では、過去問を確認することが必須です。昨年度に試験形式が大きく変更したため、今年度の形式は昨年度と同じと考えて良いです。したがって、本記事では過去問ベースで解答論文構成案を作成します。(異なる可能性も勿論あります。)
まずは以下の過去問を参考に、設問をテンプレート化します。
○設問テンプレート
【Ⅱ-2】
○○において、●●が問題(重要など)である。そのため、□□の検討(事業など)が実施されており、対策(事業の進捗管理)の担当責任者として、以下の内容について記述せよ。
(1)
調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)
業務(事業)を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
(3)
業務(事業)を効率的・効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
◎解答論文構成案
前述の設問テンプレートより、解答論文構成案を各設問ごとに示します。2枚の解答用紙のため、各項目の分量に注意して解答論文を構成します。
(1)調査、検討すべき事項とその内容
設問(1)では調査事項と検討事項について問われているので、ここでは①調査事項と②検討事項に項目を分けて記述します。文量の目安は原稿用紙0.5枚強です。
①調査事項
「~について調査する。」のように調査事項を記述します。調査事項は5項目ほど記述し、6・7行程度になるようにします。
②検討事項
調査事項と同様に、「~について検討する。」のように検討事項を記述します。調査事項は5項目ほど記述し、6・7行程度になるようにします。
(2)業務(事業)を進める手順および留意点と工夫
設問(2)では業務(事業)手順を問われているので、手順に沿って解答します。その手順は「調査→分析→検討→計画」で、留意点と工夫点を交える必要があります。文量の目安は原稿用紙1枚弱です。
①調査・分析
ここでは、調査と分析をまとめて記述します。調査は(1)で記述しているためです。「調査に基づいて分析した」ということを示せると良いです。文量の目安は留意点を交えて4行程度です。
②検討
ここでは、検討内容を記述します。しかし、(1)で記述しているため、工夫点をメインに記述します。文量の目安は6~8行程度です。
③計画
ここでは、設問(3)(関係者との調整)につながる計画を、留意点を交えて記述します。文量の目安は6~8行程度です。
(3)関係者との調整方策
(2)③で記述した内容をより具体的に記述します。関係者に応じて、解答項目を記述します。文量の目安は原稿用紙0.5枚程度です。
◎解答論文構成案の解答用紙イメージ
実際に、解答用に記述したイメージを掲載します。文量のイメージや記述方法例を参考にしてください。
【1枚目】
【2枚目】
◎おわりに
事前に解答論文構成が頭に入っていると、どんな問題が来ても知識があれば、合格点を満たす解答論文が制限時間内にかけるはずです。いきなり解答用紙に文章を書き始めるのではなく、問題全体を見て、構成にしたがってどこに何を書くか決めてから、解答用紙に記述するようにしてください。点数が高い人ほど、消しゴムを使う頻度は少ないです。
また文量はあくまで目安のため、書きやすい項目の文量を増やしたり、書きにくい項目は減らしたりと調整してください。
試験日まで残り2ヶ月を切ったので、ラストスパートをかけましょう。
それでは~