本記事を読むべき対象者
- 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者
本記事では、先日に実施された令和3年度技術士二次試験について、建設部門選択科目(道路)の出題問題Ⅱー1ー1「交通需要推計」の解答案を記述します。
2021年版 技術士第二次試験 建設部門 最新キーワード100 [ 西村 隆司 ]R3選択科目(道路)Ⅱー1ー1
2021年版 技術士第二次試験 建設部門 最新キーワード100 [ 西村 隆司 ]道路計画における一般的な交通需要推計手法の概略手順を説明せよ。また、当該手法の持つ課題と留意点について述べよ。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/007/attached/attach_7921_8.pdf
解答例
1.道路計画における交通需要推計手法の概略手順
道路計画における交通需要推計は、まずは人の移動(乗用車)と物の移動(貨物車)について①生成交通量を推計したのち、②発生集中交通量、③分布交通量、④配分交通量の手順で推計を行う。
2.課題
これまでの交通需要推計は、人口やGDPの社会経済フレームを外生値として、全国一律のトレンドモデルによって推計されてきた。しかし、長期的な交通需要推計において、これまでの全国一律のトレンドによる推計だけでは、人口減少や高齢化の進行などの要因が反映されずに、課題となる。
3.留意点
・ネットワークの設定については、現況に加え、事業化済みの箇所を考慮する。
・所要時間や運行頻度については、現況を基本とし、将来の返納が ・運行頻度については、現況を基本とし、将来の変更が明確に予定されているものはこれを考慮する。
・費用については、割引を考慮した現在の料金水準を基本とし、将来の変更が明確に予定されているものはこれを考慮する。
・有料道路事業の認可を受けた事業については、有料道路を前提とする。
以上
2021年版 技術士第二次試験 建設部門 最新キーワード100 [ 西村 隆司 ]参考文献
https://www.mlit.go.jp/common/000121923.pdf
https://www.mlit.go.jp/road/kanren/suikei/juyou.html