◎本記事を読むべき対象者
- ドライバー
- 技術士二次試験建設部門道路部門の受験者
5/21に、新型コロナウイルス感染症の影響により、技術士試験延期が発表されました。まだ時期が未定でモチベーションコントロールが非常に難しいです。9/21(月)・22(火)に決まりました。
そこで、道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題(Ⅱ-1)の模範解答を整理しました。道路部門受験者は必見の内容です。
◎予想問題
高速道路における逆走対策の背景と多面的な対策例を記述せよ。
◎模範解答
〇背景
高速道路全体の事故に比べ、逆走の事故は死亡事故になる割合が約15倍、死傷事故になる割合が約5倍と、特に高い傾向である。
〇多面的な逆走対策
①画像認識技術を活用した逆走車への警告
搭載カメラで標識を認識し、カーナビなどで注意喚起する技術を実用化する。
実用化に向けて、道路における逆走警告標識の表示(デザイン・設置)ルールを統一することで、カメラの画像認識精度を向上させる。そして、逆走するドライバーに向けて、ドラレコやカーナビなどが警告する技術の開発を目指す。
②テストコースによる逆走防止対策の技術開発
2018-19年の逆走死亡事故は、SA・PAからの本線への逆走が原因であった。それを踏まえ、SA・PAから本線への逆走抑止対策について、ランプで実験が可能なテストコースを開設し、技術開発を行う。
③損保業界と連携した対策検討
一部の自動車保険には、通信機能などを内蔵した専用ドラレコのレンタルとセットとなったプランがあり、逆走注意アラート機能も搭載されている。
④ハード対策
補助看板の変更、カラー舗装、カラー矢印、ナンバリング標識の追加等で路線案内を強化する。
学習支援のために、本記事について、音声起こしをしました。スキマ時間の活用として、作業をしながら、倍速かつリピート再生でお聞きください。
参考文献:https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/reverse_run/index.html
高速道路での逆走対策に関する有識者委員会 – 国土交通省