目次
◎本記事を読むべき対象者
- 生活道路がいかに危険か理解したい人
- 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者
技術士試験の延期日程が9/21(月)・22(火)に決まりました。いつの間にか8月に入り、気づけば来月のため、受験生は追い込んでいきたいところです。そこで、道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題とそれに対する模範解答を作成しました。道路部門受験者は必見の内容です。
予想問題
生活道路の交通安全対策について記述せよ。
模範解答
(1)背景
交通事故死者数は、2017年から3年連続で戦後最少を更新している。しかし、歩行・自転車乗車者の死者数は、全交通事故死者数の約半数である。更に、その約半数は、自宅から500m圏内の道路で発生している。そのため、生活道路の安全対策が求められる。
(2)生活道路の交通安全対策
○ビッグデータによる交通安全対策
ETC2.0の車載器などにより得られるビッグデータをもとに、速度超過、急ブレーキ発生、抜け道等の潜在的危険箇所を特定する。特定した結果、以下の対策を講じる。
対策①:自動車の進入制限
ライジングボラードにより、通学・通勤などの時間帯に応じて自動車の進入を制限させる。
対策②:自動車走行速度の抑制
ハンプ、狭さく部、シケイン、スムース歩行などを導入し、自動車の速度を抑制させる道路構造とする。
また、車道舗装を歩道と同じブロック舗装等にし、車道と歩道の境界を曖昧にすることで、速度及び進入を抑制する。
対策③:歩行者・自転車空間の優先的確保
防護柵、路肩のカラー舗装などにより、歩行者および自転車空間を優先的に確保する。
学習支援のために、本記事について、音声起こしをしました。スキマ時間の活用として、作業をしながら、倍速かつリピート再生でお聞きください。