【解答案】令和2年度技術士二次試験
建設部門道路Ⅱ-1-1

本記事を読むべき対象者

  • 令和2年度技術士二次試験建設部門道路分野の受験者
  • 来年度以降の受験者

今回受験された皆様、お疲れ様でした。今回はコロナの影響で、試験が延期されたり、試験時間が変更になったりと難しい環境の中での試験でした。手応えのある人、悔しい思いをした人、様々と思いますが、試験に向けて取り組んできたことを無駄にしないように、引き続き色んなことにチャレンジしていきましょう。

本記事では、選択科目(道路)Ⅱ‐1‐1について、解答案を記述します。事前に、全体を考察した以下の記事に目を通しておくことを推奨します。

https://haiana1989.com/consideration

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選択科目(道路)Ⅱ‐1‐1出題問題

 道路計画・設計において用いられる設計時間交通量について、その概念と設定にあたっての考え方を述べよ。

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選択科目(道路)Ⅱ‐1‐1解答例

1.概念

 計画交通量は、その路線の計画目標年次において予測される日交通量であり、通常は年平均日交通量で表される。しかし、交通量は路線や地域によって特有な時間的な変動特性を持つため、道路計画・設計の面からはピーク特性が課題となる。したがって、計画交通量だけで道路計画・設計を行うことは、その道路のピーク特性を考慮することにならない。
 そのため、基本的に道路計画・設計を行う際は、設計時間交通量を用いることとされている。

2.設計時間交通量設定の考え方

 設計時間交通量の設定として、許容すべき混雑時間を最小限にとどめ、経済的な設計を行うために、一般的に30から50番目時間交通量をとることが合理的であるとされている。
 ただし、交通量の変動パターンは路線の性格によって異なる。特に季節的変動の著しい観光的色彩の強い路線ではピーク特性がはなはだしくなり、30番目時 間交通量が非常に大きな値となる。このように、30番目を対象とすると著しく経済性を失うと考えられる場合には、状況に応じて80~100番目時間交通量を設計時間交通量とする考え方もある。

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参考文献

道路構造令の解説と運用 〔2015〕改訂版/日本道路協会

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