【技術士予想問題】
「盛土法面の点検」
二次試験建設部門道路Ⅱ-1-4

本記事を読むべき対象者

  • 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者

技術士試験の延期日程が9/21(月)・22(火)に決まりました。残り僅か1ヶ月のため、受験生は追い込んでいきたいところです。そこで、道路技術者のわたしが、建設部門道路分野の予想問題とそれに対する模範解答を作成しました。道路部門受験者は必見の内容です。

今回はⅡ−1−4で出題されそうな「盛土法面の点検」について作成しました。昨年は「切土法面の点検」が出題され、過去の傾向から、今年は盛土が出題される可能性が非常に高いため、必ず抑えておきましょう。予想問題は昨年の問題の「切土法面」を「盛土法面」に変更しただけです。

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予想問題

道路土工構造物の点検において、盛土法面の崩壊に繋がる変状事例を1つ挙げて、点検時の着目ポイントを2つを述べよ。また、当該変状が盛土法面の崩壊に至るメカニズムについて述べよ。

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模範解答

(1)盛土法面の変状事例

 盛土法面の変状事例としてクラックを取り上げる。クラックは、盛土が沈下することなどで発生する。点検時の着目点は以下の2点である。

点検時の着目点①

点検時点における盛土法面の状態だけではなく、前回点検時からの変状の進行や、次回点検までの間の変状の進行性に着目して、診断を行う必要がある。
そのため、予め構造物の初期状態を把握しておくことが重要であり、竣工時や供用前に道路土工構造物点検の初回点検を実施し記録しておく。

点検時の着目点②

湧水、水みち、排水施設などの水に関連した現地状況に着目して点検を行う。排水施設は変状(排水溝の閉塞など)、周辺施設の変状(排水溝周辺の浸食など)、排水施設内の土砂などの堆積状況、排水孔からの流出量の変化などを点検する。
また、法面の周辺地形も確認し、水が集まりやすい地形・地質かどうかに着目し、記録する。

(2)変状が盛土法面の崩壊に至るメカニズム

常時に不飽和状態にある盛土法面内に、クラックなどの変状から雨水などが浸透することで飽和度が急激に上昇すると、盛土材のせん断抵抗力が低下し、すべり破壊が生じる。そして、地震や豪雨などが誘因となり、崩壊が発生する。

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参考文献

道路土工構造物点検要領 – 国土交通省

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