【メガ進化】
道路技術者が
解説する道の駅


◎本記事を読むべき対象者

  • ドライバー
  • 技術士二次試験建設部門道路分野の受験者

道路技術者のわたしが道の駅について解説します。道の駅は単なる休憩所だけではなく、今後ますます進化していく(様々な機能を備えていく)ため、必見の内容です。

技術士二次試験道路部門の受験者は抑えておくべきキーワードです。

「技術士講座」


道の駅とは

出典 https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/outline.html

○背景

  • 長距離ドライブが増え、女性や高齢者のドライバーが増加する中、道路交通の円滑な流れを確保するため、高速道路と同様に、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための「たまり」空間が求められていました。
  • 人々の価値観の多様化により、個性的で面白い空間が望まれています。休憩施設では、沿道地域の文化、歴史、名所、特産物などの情報を活用し、多様で個性豊かなサービスを提供することができます。
  • 休憩施設が個性豊かなにぎわいのある空間となることにより、地域の核が形成され、活力ある地域づくり及び道を介した地域連携が促進されるなどの効果も期待されます。

「技術士講座」


○目的と機能

出典 https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/outline.html

以上の背景により、「道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供」「地域の振興に寄与」を目的に、道の駅は1993年に以下の機能を有する施設として発足しました。

▶休憩機能

24時間、無料で利用できる駐車場及びトイレ

▶情報発信機能

道路情報、地域の観光情報、緊急医療情報などを提供

▶地域連携機能

文化教養施設、観光リクリエーション施設などの地域振興施設

「技術士講座」


○その他「道の駅」の機能

雇用創出経済の活性化医療、及び行政サービスの提供の場としても機能を発揮しています。

また中山間地域やその周辺で、デマンドバスやバス路線などの公共交通の接続拠点となっている道の駅もあります。

さらに少子高齢化が深刻な中山間地域では、人の移動や物流の確保が課題となっており、国交省は道の駅など地域拠点を核とする自動運転の導入を目指しております。例えば、道の駅に自動運転車の制御センターを併設し、中山間地域の住民がスマートフォンなどで車を呼び出すことを目指しております。

東日本大震災の際には、復旧支援活動の拠点としても機能しました。

そして昨今は、地域の訪問者が最初に訪れる「ゲートウェイ」及び「着地型観光」の受け入れ基地としても機能しています。

「技術士講座」


○今後の道の駅

出典 https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/third_stage_index.html

国はこれまでの道の駅の歩みを「第1ステージ」(1993〜)『通過する道路利用者のサービス提供の場』、「第2ステージ」(2013〜)『道の駅自体が目的地』としました。

そして2020〜2025年について、地方創生・観光を加速する拠点ネットワーク化で活力ある地域デザインにも貢献をテーマとして、道の駅の「第3ステージ」と設定しました。

  • 道の駅における自由な発想と地元の熱意の下で、観光や防災など更なる地方創生に向けた取り組みを実施
  • 道の駅同士や民間企業、道路関係団体等との繋がりを面的に広げることによって、元気に稼ぐ地域経営の拠点としての力を高め、新たな魅力を持つ地域づくりに貢献

「技術士講座」


◎最後に

現在、テーマパーク、商業施設や宿泊施設などと一体化された道の駅はありました。

これから道の駅は地域との連携を更に密にし、より地域の発展に欠かせない役割を担いそうです。これからの動向に目が離せません。

それでは~

参考文献:https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/index.html

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